RPOコンサルタントとして年400名規模の採用を計画立案から実行まで支援。Webエンジニア・ITコンサルタント採用を専門とし、リクルート在籍時にMVA・MVPを複数回受賞。
総合系のコンサルティングファームで、大規模なプロジェクトの実行支援を中心に経験を積んできました。クライアントの変革を最後までやり切る仕事に手応えを感じていました。一方で、案件の上流、つまり「そもそもどの戦略を選ぶか」という意思決定の場に、もっと深く関わりたいという思いが年々強くなっていきました。実行の現場を知っているからこそ、絵に描いた餅にならない戦略を描けるはずだという確信もあり、キャリアの軸足を上流に移すことを考え始めました。
事業会社の経営企画も選択肢にありましたが、一社に閉じるより、多様な業界の経営論点に短いサイクルで向き合い続けられる環境を選びたいと考えました。総合系で培った実行力は、戦略系でむしろ差別化になると感じたんです。戦略だけを描いて終わりではなく、実装まで見据えた提言ができる。この掛け合わせが自分の市場価値だと整理し、戦略系ファームへの転換を志しました。
ファーム間の転職は情報の非対称性が大きく、各ファームの評価基準やレベル感を正確に把握しているエージェントを求めていました。ラフロジックに決めたのは二つ理由があります。一つは、コンサルタントの方が戦略系ファームの出身で、総合系から戦略系へ移る際に問われる論点の深さの違いを、経験に基づいて具体的に語れたこと。もう一つは、複数のファームを並行で受ける場合の進め方を、条件設計まで含めて戦略的に組み立ててくれたことです。単なる紹介ではなく、意思決定の設計まで踏み込んでくれる点に信頼を置きました。
ケース面接の論点の深掘りです。総合系での私の思考は、課題が与えられてから解くのは得意でも、課題そのものを疑う視点が弱いと指摘されました。戦略系ではまさにそこが問われます。コンサルタントの方とは、一つのケースに対して「この論点設定は本当に正しいのか」を何度も問い直す練習を重ねました。加えて、私の実行支援の経験を「戦略を実装可能性から検証できる強み」として面接で語れるよう翻訳してくれたのが効きました。実行力が弱みではなく、戦略の解像度を上げる武器に変わった感覚です。
はい。最終的に複数のファームから声をかけていただき、条件面の設計が重要な局面になりました。コンサルタントの方からは、各ファームの提示レンジの相場観と、私の経験年数・実績に照らした妥当な水準を事前に共有してもらえました。感情や勢いで一社に飛びつくのではなく、各オファーを役割・期待値・条件の三つの観点で並べて冷静に比較できたことが大きかったです。結果として前職から三百万円の上振れになりましたが、金額の交渉そのものより、それぞれのファームで自分に何が期待されているのかを条件から逆算して理解できたことが、納得のいく意思決定につながりました。
複数の選択肢を比較する中で、経営の意思決定に最も近い距離で論点を立てられる環境を最優先しました。年収は結果としてどのオファーも高い水準でしたが、決め手は金額ではなく、実行を知る自分が戦略の解像度を上げていける余地の大きさでした。面接での議論の質が最も高く、ここでなら総合系で培った実装視点を戦略立案の武器として活かせると確信できたことが、最終的な選定軸になりました。
ファーム間の転職は、経歴が近いぶん自分の差別化ポイントを見失いがちです。私自身、総合系での実行経験を戦略系ではむしろ弱みだと思い込んでいました。でも、実装可能性から戦略を検証できる視点は、戦略だけを描いてきた人には出せない再現性のある強みでした。複数のオファーを受けられる立場になったら、金額の高さで焦って決めず、それぞれの環境で何を期待されるかを条件から冷静に読み解くことをお勧めします。意思決定の質は、比較の設計で決まると思います。