コンサルティングファームに8年従事し、プロジェクトマネージャーとして案件獲得・マネジメントを経験。年間2,000件以上の面談を担当し、200名以上の入社を実現。
社内SEとして、要件定義から実装・運用、業務改革まで一通り担当してきました。ワークフローチームのリーダーとしてプロジェクトを引っ張る立場にもなり、仕事そのものに不満があったわけではありません。ただ、構想策定のような「最上流」の工程は外部のコンサルティング会社に外注していて、自分たちはそこから降りてきた要件を受け取って形にする側でした。進めるうちに「そもそもなぜこの前提なのだろう」と感じる場面が増えていったんです。
もう一つは、生成AIの広がりです。私が担ってきた開発・実装といった下流工程は、これから一定部分が自動化されていく。そのとき自分が長く価値を出し続けるには、上流に軸足を移す必要があると考えました。家庭を持つことも見据えて中長期のキャリアを見直したとき、「上流に踏み込める環境へ移る」という結論になりました。
事業会社の中にいると、関われるのは自社の課題の、しかも上流の一部だけです。もっと複雑で多様な企業課題に、業界を横断して関わりたいという思いがありました。これまでのIT経験を起点にしながら、経営や業務改革、組織のテーマへと関われる範囲を広げていける。それができるのがコンサルティングでした。
「自分が成長したいから」という理由ではありません。発注する側にいたからこそ、第三者の視点が意思決定にどれだけ効くかを実感していました。今度は自分がその第三者として、顧客の判断に踏み込む側に回りたい。そう整理できたことが、方向を定める決め手になりました。
決め手は二つありました。一つは、面接対策が実戦的だったこと。現役・元コンサルタントの方が面接官役となって、複数回の模擬面接を組んでくださると伺い、ここなら準備しきれると感じました。もう一つは、求人紹介にとどまらず、キャリアの設計から一貫して伴走してくださる姿勢です。「なぜコンサルなのか」「なぜこの領域なのか」を、自分の言葉になるまで一緒に言語化してくださる点に、信頼を寄せることができました。
面接対策をしてくださるコンサルタントの方を替えながら、模擬面接を何度も重ねていただいたことです。同じ回答でも、面接官役が変わると突っ込まれる角度が違い、多面的に鍛えていただけました。
なかでも効いたのが「経験の翻訳」でした。たとえば請求書処理を自動化したプロジェクトを、私は最初、工数削減の話として長々と説明していました。コンサルタントの方から「課題・施策・成果の三点で構造化する」「時短ではなく人的ミスの防止を主眼に置く」「成果は課題に対応させる」とご指摘をいただき、話が一気に締まりました。あわせて、事業会社では不自然に聞こえる「顧客」「成長したい」といった言葉づかいの癖も一つひとつ直していただき、伝わり方が変わったのを実感しました。
はい。まず志望動機そのものを設計し直していただきました。放っておくと「成長したい」という自分本位の動機になりがちなところを、「上流に関わって顧客に価値を出す」という帰結に組み替えていただきました。応募も、ワンプール制と規模という二軸で最も条件に合う一社に絞る、という構造で整理していただきました。
条件面では、狙う年収水準と選考での評価の着地が直結することを早い段階で共有していただき、逆算して準備を進められました。行き当たりばったりではなく、意思決定を前倒しで設計できたことが、納得感のある結果につながったと思います。
良かったのは、一人では自己都合に寄りがちな動機を、コンサルタントの方の視点をお借りして「顧客起点」に組み替えられたことです。自分の経験が選考の場でどう評価されるのかを、客観的に捉え直せました。
反省点は、最初のうち話が冗長で、質問と回答がずれてしまう場面があったことです。各ブロックを十数秒で端的に話す、聞かれた意図に真っ直ぐ答える。この基本を、練習を重ねてようやく体に入れられました。
ワンプール制で幅広い業界のプロジェクトに関われること、そして規模と教育体制が整っていることです。IT経験を起点に、関われる領域を経営・業務側へ広げていきたいという自分の軸に、最も素直に重なりました。上流に踏み込みたいという当初の動機を、入社後に一番大きく伸ばせる環境だと判断しました。
事業会社からコンサルへの転職は、経験の「翻訳」がほとんどを占めると感じました。自分の言葉は、放っておくとどうしても自己都合に寄っていきます。だからこそ第三者に壁打ちして、「顧客起点」で語り直すことが要になります。そして模擬面接は、恥をかくくらいの回数をこなすこと。私自身、繰り返すなかで話し方も動機の輪郭も固まっていきました。